こどもと富士登山など

こどもと富士登山を成功させたい人のためのブログです。息子との7回の富士登山の経験をもとにした計画の立て方や当日の荷物その他の注意点に関する情報を発信しています。その他子どもとの関わりや日常について

小学2年生の息子と富士登山-リベンジ!

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こんにちは ソムニオです。小学1年からチャレンジしている富士山登山についてのお話、小学2年生編です。

まさかのパプニングに見舞われてしまった

昨日の続きです。

 

2012/07/27(金)

05:00

こんな朝早くですが、すでに駐車場は満車でした。私達は、吉田口5合目よりかなり下に車を停めることになってしまいます。

 

巡行バスは6時から運行開始です(確か)。まだ5:00ですし歩いて5合目に向かうことにします。とても天気が良く風も無い。最高の登山日和になりそうです。 

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06:30

富士スバルライン五合目 2305m

すでに1時間半経過、ようやく5合目に到着しました。途中バスに抜かれたのでバスを待った方が早く5合目に到着できたのでしょうが、ぎゅうぎゅうで多分乗ることはできなかっただろうと思うことにしました。

 

「かっぱえびせん」の写真を撮るのも忘れません。息子の調子も上々です♬ 

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09:40

7合目 富士一館 2800m

馬でも登れる7合目までは、私達も問題もなく進みました。

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10:45

岩場

この日(7/27・金)吉田口にて「第65回富士登山競争」が実施されていました。富士山を駆け上がっていくマラソン大会です。7合目を過ぎたあたりからこのマラソンの方たちと合流するようになってきました。みなさん、身軽に登って行きます。よろよろ進む私たちは申し訳なくて、富士登山競争の人に道を譲りながら進みます。ランナーがかなり連なっているので、その方たちが途切れたら少し進み、また登山道の広めの場所で待機し道を譲ることを繰り返しました。

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12:15

八合目 太子館 3040m

お昼にします。山小屋で買ったカップラーメン。息子は食欲もあり元気そうです。

吉田口は山小屋が沢山あって、登山の目安にしやすいです。特に7合目から先は山小屋銀座状態です。

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13:30

8合目白雲荘 3200m

焼き印。息子は焼き印を集めながら進むのも楽しいみたいで、毎回焼き印の作業をのぞき込んで興味津々でした。我が家の金剛杖は前日に購入したものなので、富士宮と書かれた杖に吉田口の山小屋の焼き印がたまっていく変わった杖が出来上がっていきました。

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8合目過ぎたあたりからマラソンの人が減っていき自分たちのペースでゆっくり登って行きます。天気も体調も大丈夫です。「かっぱえびせん」パンパン 

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13:50

八合目元祖室 3250m

「かっぱえびせん」パンパン

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14:30

本八合目 3350m

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15:00

八合五勺 3450m

ここらへんから先、銅像のように動かなくなってしまった人たちを見かけることが増えていきます。我が家は高山病にまだかかっていないのでゆっくりですが、長く休むことがなく進みます。

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15:40

鳥居にお金がささっています。

実は富士山8合目から上は、山梨県でも静岡県でもありません。神様の領域です。

 

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15:45

9合目 3600m

あと少し!

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16:20

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登頂です!

 

去年や前日の途中断念があり、何度も心が折れかけましたが、ここまで来れました。 山頂からの景色は何にも代えがたく、達成感でいっぱいです。

やったぁぁぁ!!!

 

予定よりかなり、か~なり、時間がかかりました。ただでさえ登るのが遅い我が家なのに、富士登山マラソンのことを全く知らなかったのが原因です。

 

予定を随分押してしまいましたが、やっと辿り着いた山頂ですし、少しは楽しみます。

おみくじを買って、ラーメンを食べます。下山に備えて靴紐を締め、トイレに行くのも忘れません。

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17:20

途中一緒だった外国人の女性と記念の写真を撮ります。どこの山小屋に泊まるの?と聞かれましたが、これから下山すると答えたら驚かれました。

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17:30

下山開始

・・・この時間から下山?

大人の足でも休憩少な目で4時間位です。我が家は5時間見るとして22:30。何もなければギリギリ下山できるかな。

(とその当時は考えていましたが、今考えるとあり得ないです。)

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17:45

単調な下山道

スコリアを調べる。富士山の物は例え小石だろうとも何一つ持ち帰ってはいけません。写真を撮ったらスコリアは置いて帰ります。

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18:00

万年雪を見つける。周りにいた数少ない人たちは先に降りていき見えなくなって行きます。

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18:50

日が沈んでいきます。。。

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21:40

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5合目の光は見えるが果てしなく遠く感じる…

簡易なヘッドランプでは足元まで照らすことができず、

砂利で滑る足元を子どもが怖がり遅々として進みません。

この時はホームセンターで買った1個1000円程度のヘッドランプしか持っていませんでした。そのヘッドランプもキャンプの時には明るいものだと思っていたのですが…。全く役に立ちませんでした。

普段ならとっくに子どもは寝る時間です。しかもかなり疲れています。子どもをおんぶして下山する作戦をたてましたが、足元がふらついて危ない。子どもが危険を察知したのが、「自分で歩く」と言って歩き始めました。

 

足元は滑り、歩きにくく、子どもの歩みは遅く、ヘッドランプは蛍の光程度。歩けど歩けど5合目にはつかず、真っ暗で、誰も居ない、誰も助けてくれない。かなり心細いです。

 

登りの山小屋銀座が懐かしい。

 

吉田口は登山と下山でコースが異なります。 下山コースは山小屋が無いので、下山前にしっかり水や行動食を確保してからスタートしましょう。我が家は、体力的にはヘロヘロでしたが、(ヘッドランプ以外の)装備だけはしっかりしていたので、精神的にはまだ大丈夫でした。

 

それにしても、下山道は真っ暗です。周りに誰もいなくて我が家だけです。歌を歌ったり、しり取りをしたり、子どもを励ましながらとにかく歩きます。 歩くしかないのです。ちなみに下山は体重の軽い息子の方が得意です。

 

22:30

なんとか6合目に付く

ここからは、これから登山の人とすれ違うので明るくなり、気分も全然違います。

ここで子どもがほっとして寝てしまいました。少し休憩。

 

00:00過ぎ

写真が無いので何時か忘れましたが何とか5合目到着!!!

夫に更に下に泊めた車を取りに行ってもらい、私たちは5合目で待ちました。これから登山する人たちの華やかさに比べて私たちはボロボロに疲れていました。息子は隣で寝ていました。本当に良く頑張りました。

 

この時はかなり準備を進めていたつもりでしたが、前日の登頂断念から数えて、沢山の予想外の出来事が起きました。ヘッドランプなどは事前に準備できたものですし、マラソンがあると知っていたら山小屋宿泊に切り替えてもっと時間にゆとりを持たせた登山にするべきでした。

 

反省点はいっぱいあり、体もボロボロで、もう2度と登らないぞと思うものの、あの達成感に代えられるもを私は他に知りません。

そしてGW頃になると富士登山の準備を始めてしまい今に至るソムニオ一家です。

 

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

 

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